Live鑑賞 〜 Tower of Power Live at BlueNote Tokyo 2016

2016年7月8日。

Tower of Power Live at BlueNote Tokyo


TOP看板

Tower of Power
タワー・オブ・パワー

Emilio Castilio(ts)
エミリオ・カスティーヨ(テナーサックス)
Stephen “Doc” Kupka(bs)
スティーヴン・“ドッグ”・クプカ(バリトンサックス)
Francis “Rocco” Prestia(b)
フランシス・“ロッコ”・プレスティア(ベース)
David Garibaldi(ds)
デヴィッド・ガリバルディ(ドラムス)
Tom Politzer(ts)
トム・ポリッツァー(テナーサックス)
Sal Cracchiolo(tp)
サル・クラキオーロ(トランペット)
Adolfo Acosta(tp)
アドルフォ・アコスタ(トランペット)
Jerry Cortez(g)
ジェリー・コルテス(ギター)
Roger Smith(key,org,vo)
ロジャー・スミス(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Marcus Scott(vo)
マーカス・スコット(ヴォーカル)


<SET LIST>
2016 7.8 FRI.2nd
1. I LIKE YOUR STYLE
2. AIN’T NOTHIN’ STOPPIN’ US NOW
3. YOU OUGHT TO BE HAVING FUN
4. ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND
5. YOU STRIKE MY MAIN NERVE
6. JUST ENOUGH AND TOO MUCH
7. AS SURELY AS I STAND HERE
8. MAYBE IT’LL RUB OFF
9. DON’T CHANGE HORSES (IN THE MIDDLE OF A STREAM)
10. THIS TIME IT’S REAL
11. SOUL VACCINATION
12. SO VERY HARD TO GO
13. WHAT IS HIP
EC. SOULED OUT


記録を見る限り、2005年、2007年、2011年に続く4回目のTower of Powerライブ。
2011年3月11日にブルーノートでライブをやっていたのはタワー。
あの日も、あの後も可能な限り、セットをやり切って去って行った彼ら。
その半年後の10月にも彼らは来日し、日本のファンにファンク
魂を見せつけ、元気づけてくれた。ぼくがタワーオブパワー(以下、TOP)を見るのはその時以来である。
Live鑑賞 〜 Tower of Power Live at BlueNote Tokyo 2011
Live鑑賞 〜 Tower of Power Live at BlueNote Tokyo 2007


最近は本当に便利になったもので、Youtubeさえあればあらゆるアーティストの貴重な映像をほぼ見ることができる。
しかしだ。
今日のTOPライブを見てあらためて思った。
どれだけ動画や映像を見てもやっぱりライブにはかなわない。
「現場」の威力。
全ての楽器がフルで鳴らされる音圧ったら半端ない。
とんでもない破壊力。
音のシャワーを浴びました、というより音の滝に打たれた感覚。
世界最強のリズム隊の1つであるロッコ=ガリバルディが支えるリズムの上を、世界最強のホーン隊が音を出し倒すのだからたまらない。


楽しそうに、平然と曲をこなしているが、キメも多いし、これは緻密な練習の賜物なのだろうと思う。
でも、皆さんけっこうな年齢。
これってもう熟練の達人のレベルというか、力を抜いて楽器を鳴らしきるテクニックを身に付けてる感じすらする。
その楽器の音の出るツボを分かっているというべきか。


新たに加わった(3ヶ月前らしい)ボーカリスト、マーカススコット。これがまたクッソ上手い。
身体全体から声を出す。
イメージ的には、身体中の穴から声が出てる感じだ。
まぁブルーノートに登場する歌い手で下手くそはいないわけであるが、こういうのがゴロゴロいるから米国は困ったものである。
んで、その後ろでリーダーエミリオ筆頭にコーラスも上手いからカッコイイのである。


この5年、TOPを見てこなかったのは、都合がつかなかったこともあるが、ドラムがデビッドガリバルディ(以下、ガリさん)でなかったこともある。やっぱり見るなら、ロッコさんのベースとガリさんドラムの鉄壁リズムセクションを見たい。
今回それが実現したので行ったわけだが、少々不安もあった。
衰え、である。
杞憂だった。風貌からはまさかあれだけドラムを叩く人には見えない。音がデカい。
んで、正確である。
取り立ててトリッキーなことをするわけではないのだが、やっぱりTOPのファンクミュージックにはガリさんのドラムが必要。
ウネるグルーヴを生み出すドラミングは世界のファンクドラマーの教科書である。


個人的には各人のソロをもっともっと見たいし、それもやろうと思えば全然できるのだろうが、敢えてやらないのもTOPなのだろう。
だれか一人を際立たせたり、ソロ合戦をするということでなく、あくまでタワーオブパワーとしてのアンサンブルを楽しめ!!ということ。
だから、もうちょっと!!もう一声!!くらいでやめておくのがちょうどいい塩梅なのだ。


前回同様、見終えた感想はやっぱり「あ〜〜〜気持ちよかった。。。」である。


宴のあとのステージ。彼らが10人そろって一音吹き出すだけで空気が変わる。
TOPステージ
ガリさんのドラムは、ヤマハのドラムにセイビアン。
スネアは自身のシグネチャーモデル。セカンドスネア1台。ライドもガリさんプロディースのライドだろう。


ボーカル用のカンペ
TOPメッセージ


タワーのアルバムはむちゃくちゃ多いわけだが、文句なしに何度も聴いた痛快ライブ盤はこれ

SOUL BACCINATION LIVE

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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