Live鑑賞 〜 Stanton Moore Jazz Trio Live at Cotton Club 2014

2014年11月21日。

Stanton Moore Jazz Trio Live at Cotton Club





Stanton Moore Jazz Trio
スタントン・ムーア・ジャズ・トリオ


Stanton Moore (ds)
David Torkanowsky (p)
James Singleton (b)


スタントンムーア。
ニューオーリンズ出身。
この20年間、数々のJazz/Fusion/コンテンポラリー系のトップドラマーを見てきたが、10月のジョジョメイヤーと並んで、比較的最近好きになったドラマーである。


要望は、海外コメディアンのようであるし、実際の人柄もそんな感じ。
ところがどっこい、ドラムを叩かせると独特なのだ。


この人のドラムは何と言っても、ニューオーリンズ/ディキシーランド系ドラミングが根っこにある。
マーチングバンドのよう、と言ったら分かり易いだろうか。
だから、なかなか日本人のドラマーで似たようなドラマーを探すことが出来ない。
というのも、やっぱり日本でドラムを習ったり、始めたりする場合、まずはポップスやロックを叩けるようになろう!みたいな所から始めるからだ。
ジャズだとしても、4ビートジャズが基本で、なかなかニューオーリンズ系ドラミングをベースに始めるということがないしね。


その上で、スタントンムーアはジャズ/ファンク/ロック/ヒップホップのリズムなど、現代ドラミングを融合させているから、決して古くさくなく、ニューオーリンズドラミングの進化系であり、ムチャクチャかっこいいのである。


ニューオーリンズのダーティーダズンブラスバンドとの共演盤「Take it to the street」は、ニューオーリンズファンクで、全然飽きない僕の愛聴盤である。


さて、そんなスタントンが今回はジャズトリオで来日してくれた。
演奏は、いくらジャズトリオと言っても、そこはスタントン、ニューオーリンズの香り満載のいわゆる普通の4ビートジャズとは全然違う演奏を披露してくれた。
いわゆる日本で言われるピアノジャズトリオとは一線を画すから、それを期待して行くと肩すかしをくらうけれど、スタントンのジャズ風ドラミングを堪能することは出来た。


あと、びっくりしたのは片手でタンバリン叩きながら、そして時にはタンバリンでドラムを叩きながらプレイする離れ業。
あれは見た事ないなぁ。
なんでも発想というか、閃きやねぇ。


ただ、個人的にはやっぱりニューオーリンズファンクをやっているスタントンがハマっていると思う。
そして、ホーン奏者等と後ろから独特のビートで煽りまくるスタントンが見たい。
アンコールでやってくれた「Tchefunkta」は、まさにダーティダズンとのアルバムにも入っている曲で、気持ち良かったし、メンバー全員楽しそうに演奏してるから、こっちも楽しくなりました。


DWのドラムセットにシンバルはBosphorus。




ダーティーダズンとの共演。ニューオーリンズジャズファンク。
「Black Bird Special」。この泥くささとラフさがたまらんねぇ。




上の動画を詰め込んだアルバム。ダーティーダズン的ニューオリンズサウンドが好きなら買い!の名盤

テイク・イット・トゥー・ザ・ストリート

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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