その他

よいお年を!2017 今年のMVP発表

<ライブMVP>
MVPは迷いなくこのライブ。

上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ Live at BlueNote Tokyo 2017

今年はaikoもKirinjiも米米クラブも行けず、ライブそのものにもなかなか行けずでした。
そんな中でたまたまチックコリアは2回見て、どちらのクオリティもアホ高だったのだけれど、上原さんとエドマールのデュオには度肝を抜かれた。

<MVPドラミング>
今年見たトップドラマー。
スティーブガッド、バーナードパーディ、ディブウェックル。

そしてそして、なんと言っても、これも今年のハイライトの一つはニューヨークでたまたまアル・フォスターのライブ(しかも宿泊先ホテル階下のジャズクラブで)を見、本人と話し、本人からマイルスの思い出話を聞き、日本未発売のスティックをもらえたこと。

敬意を表してアルフォスターが今年のMVPです。
彼独特のドラミングは健在でした。

<曲 MVP>
ライブの興奮冷めやらぬまま購入した上原ひろみ&エドマール・カスタネーダのモントリオールでのライブ盤から
「The Elements」という組曲の「air」と「earth」。
パフォーマンスだけでなくて作曲も秀逸なひろみさんの真骨頂。


ライヴ・イン・モントリオール(初回限定盤)(DVD付)

さらばアバクロ

つい先日チャック・ローブが亡くなったと思ったら次はアバクロか…

ECMを代表するジャズ・ギタリスト、ジョン・アバークロンビーが死去

ぼくの場合はチャックローブよりもアバクロの方が「あぁ。。。」という思いが強い。
それはそのまま聴いている長さの差である。

アバクロは正直言って万人にオススメなど到底出来ない。
おそらく誰しもが「???これのどこがいいの??」となるだろう。

ところが、何というべきか、いったんこの麻薬に触れると「これでいいのだ」となるアーティストである。
ところがところが、さらに一言言っておくと、そんなぼくでも彼のみのライブを1時間や2時間耐えられるかというと「否」である。

これがジョンスコだったら同じ「浮遊系ギタリスト」でも全然「カッコええ」となるのであるが、アバクロはいかんせん不思議ちゃんというか、フリーぎりぎり一歩手前というか。
とにかくつかみ所がない。

そんなぼくが彼に取っついたのはThe Gate Way Trioである。
つまりジャック・ディジョネットのドラムありきで、そこから入っていった。
このトリオの「Homecoming」は高校時代から何度聞いたか分からない。
この曲だけはメチャメチャかっこいい。
今聴いても飽きない。
アバクロのソロに入ってからは、音を置いて行きながらどう発展させるか、つまり即興演奏の極致が垣間見れる(この盛り上がりはディジョネットとデイブ・ホランドの貢献が大きいけれど)。

そんな、長らく聴いてきたアーティストが逝った。
最前線でトップアーティスト!っていう柄ではなかったかもしれないが、紛れもない「アーティスト」だったと思う。
ディジョネットはFacebook上で彼の死を悼んでいる。
ぼく自身は何度かディジョネットのドラミングをライブで見てきているが、初めて見たのはThe Gateway Trioの旧ブルーノート東京であり、その時のディジョネットは、それはそれは楽しそうに演奏していたのを覚えている。
(マイルスやらキースジャレットと共演してきている猛者なのだから、それはアバクロとなら自由奔放にやりたい放題で楽しかろう、、というのはぼくの勝手な推測だが)

合掌。


Homecoming

よいお年を!2016 今年のMVP発表

今年は例年に比べると特に下半期にライブに行けませんでしたね。
MVPはこのライブ。

聖飢魔II 〜地球デビュー30周年記念 期間限定再集結 大黒ミサFINAL at 日本武道館

聖飢魔II30周年フラッグ

武道館

聖飢魔IIの良さを再認識。
こういうのを見るとやっぱライブやな、音楽は「見るもの」だな〜とあらためて思う。
そして30年間クオリティを維持する悪魔に脱帽。
あの音楽をクオリティ維持し続けるって大変ですぜ。
ゼノン和尚は都内のライブハウスセッションに引っ張りだこ状態で、佐野康夫さんとのコンビでもけっこう出ているので是非見てみたいものである。
11月のKirinjiの音楽クオリティにも驚嘆。


《MVPドラミング》
今年見たトップドラマー。
佐野康夫、ライデン湯沢、クリフアーモンド、アントニオサンチェス、デニスチェンバース、ビルスチュワート、デビッドガリバルディ、クリスパーカー、スティーブスミス、フランチェスコメンドリア、楠均。

ライブに行った回数が少ない分、ドラマーもいつものメンツ。
ただ、Youtubeでは毎日のように誰かを見てました。
んで、なにげにけっこう何度も見ちゃってたのがケンウッドディナード先生。
学生時代の先輩が「カロリー消費」と名付けた以下の動画はよく見ました。
とりたててすごいことしてるわけではないんだけど「なんかエエ」のよねぇ。

Kenwood Dennard: The Chicken Groove



《曲》
夏に出たKrinjiの2ndアルバムの出来がまた素晴らしい。
ライムスターとコラボした「The…

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合掌!ボビーハッチャーソン、ドン、トゥーツ

Jazzの巨匠たちの死はかなり大物になれば一般紙にも訃報として載るが、そうでなければこちらから探そうとして探さなければ埋もれてしまうので困ったものである。
まだしも、ブルーノート東京がゆかりのあるミュージシャンに関してはHPやFacebook上で流してくれるからいいものの。
先日はヴィブラフォンの名手 ボビーハッチャーソンが世を去ったとの報が入った。


【訃報】ボビー・ハッチャーソン氏=米ジャズ・ビブラフォン奏者


ヴィブラフォン奏者の中では一番多く聴いている人かもしれない。
ヴィブラフォンジャイアント ミルトジャクソン以上に。

bobbyhutchonvibs

ライブを初めて見たのは,1995年。
10/2〜7まで今とは違う場所にあった頃のブルーノート東京。
マッコイタイナーのトリオでゲスト出演した時だ。
その時のライブ詳細は記録に残っていないが、まだマッコイもボビーも絶好調の頃で、本場のジャズ全盛期を生き抜いてきた2人の丁々発止のやり取りはモーレツにカッコよかったことは覚えている。


そして演奏以上に強烈に脳裏に焼きついているのは、終演後。
エントランスで待っていたら、長身のボビーがカバン1つを手に持って、スーツを着、颯爽と去っていった姿である。
いわゆる「紳士」を絵に描いたような、ジャズミュージシャンかくあるべき!!という格好良さだったことを覚えている。


ボビーのバイブはミルトジャクソンみたく黒くなく、かと言ってゲイリーバートンやマイクマイニエリといったクリスタルな響きとも違う、いわばその中間のような色彩があり、且つ透明感もある。
だからハードバップの音色にマッチしていくのであるが、一方で激しさも持ち合わせていて、なんというかそのミックス感がぼくは好きだった。


代表作にはどうしても「Happenings」であったり、エリックドルフィーの「Out to Lunch」であったりが引き合いに出されるし、それらはそれらで好きなのであるけれど、やはりぼくの中ではマッコイタイナーとの相性が抜群に思える。
黒すぎず、野性味もあるという点で、ぼくはマッコイの「Time for Tyner」の中に収録されている「African Village」が大好きだ。
モード演奏バリバリなのがカッコイイ。


Happenings


Out to Lunch


Time…

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解散に関して

衆議院ではないです。

SMAP解散。
そうですねぇ、ぼくの人生の大勢にはそこまで大きく響かないのでどっちでもいいですし、その上であくまで野次馬的に書きますけれども、結局は一部の人しか真相が分からないので、そこが残念かな。

あとは、ライブがあればいっぺん行ってみたかったっていうのはあるけれども、それは消えましたね。
ちなみにぼくは「世界で一つだけの花」はさほど評価してなくて、やっぱり「夜空のムコウ」派です。

’90年代の楽曲群は、バックのスタジオミュージシャンが世界の楽器界のトップミュージシャンばかりだったので、それはもう出来栄えは素晴らしいものが多いです。ヴォーカルを除いて。
「Duo」という曲におけるドラムのオマーハキムのグルーヴィーさったら半端ないですし、「Peace」もかっこいいです。
「たぶんオーライ」のデニチェンドラムソロも壮絶(カラオケでは再現しきれていない)。
そして敬愛する堀込高樹氏作曲の「idea」はSMAP的アレンジを施しつつも、曲は堀込テイストに溢れている。
そんなこんなの楽曲群が成立していたのもSMAPというグループがあったからこそだと考えるならば、それらの楽曲も今後歌われずに葬られていくというのは悲しいことですな。

この物件に関してあ~でもないこ~でもないと与太噺をするのは楽しいとは思いますけども、答え合わせが出来ない(少なくとも何年かの間は)のがやっぱり残念。
これだけSNSがあっても個々から自由に発信されないからなぁ。
今こそ「いや~~ホンマはねぇ~~」が聞きたいところ。

そう考えると、バンドブームの頃もバンドたちもいろいろあった末に結局は最近復活しているところが多いけれども、そういうバンドたちはやっぱり幸せですよね。
チェッカーズ、ボウイ等々、ぜっっったいに復活しないであろうバンドはやっぱり「何か」があるねんもんなぁ。SMAPも後者になるでしょうから、それも残念ですな。

試し弾きランキング

ちょっと古い話題やけど、録画してあって最近やっと見れた3月18日放送のタモリ倶楽部。

「楽器売り場でヘビロテ中!試し弾きランキング」

これは、ドラマーとしてはとても新鮮やった。
ぼくらの場合は試奏はするけど「何の曲を弾くか」という選択が無い。
でも、確かにギター売り場やベース売り場からは何らかの試し弾きが聞こえてくる。
でも、いちいち耳をそばだてていないから「何の曲を弾いてるか」までチェックしてない。

で、この回はその試し弾きに皆が弾いている曲ランキングを売り場のスタッフの人が決めるという企画。
(まぁあくまでも新大久保のクロサワ楽器において、であるが)
この結果はなかなか興味深かった。

<エレキギター部門>
1位 「Little Wing」/JIMI HENDRIX
2位 「Room 335」/LARRY CARLTON
3位 「いとしのレイラ」/ERIC CLAPTON
4位 「Can’t Stop」/RED HOT CHILI…

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思い出はいつの日も 雨

なんか記事を読んでいるだけで自然と泣けてきますね。

TSUNAMI また聴けた日 女川のFM局 最後にサザン名曲

宮城県女川町の女川さいがいFMが3月で閉局したそう。
その最後にかけた曲が「TSUNAMI」だった。

詳しくは記事を読むだけで、現地の人の気持ちもライターさんの気持ちも伝わってきますが、被災地の局が流したことに大きな意味がある。
そもそもこの曲は津波とはなんの関係もないのは歌詞を読めば分かるのだが、日本独特の自粛ムードが流させなかったわけで。

それにしても、あらためてこの曲の詩を詠むと、平坦に読めば「好きな人/愛する人への気持ち」なのだけれど「愛しい人」として読み込めば、大切で愛しい人を亡くした思いを語っているとも言え、本当に染み入る。

女川の人の
<一緒にくちずさんでしまいました。そしたら、自然と涙がこぼれていました。五年間、いろいろありましたね。いろいろありすぎて…この歌がまた聞ける日がきてよかったです 女川町の四十代女性>
<聞くことができないでいたのは、やっぱりあの日に縛られていたのだろうと思いました。新しい町ができて、だからといって復興したわけでもありませんが、この唄を普通に聞いて、歌っていいと思えるくらいには自分の心も復興したような気がしました 女川町の三十代男性>
というメッセージがすべてだろう。

今度カラオケでまた唄おう。
本当は見た目以上、涙もろい過去がある
好きなのに、泣いたのは何故?



TSUNAMI

よいお年を!2015 今年のMVP発表

ライブMVP
今年は例年に比べるとライブに行けませんでしたね。
夏に全く行けなかったのが大きい。
MVPはこのライブ。


Kamasi Washington Group Live at BlueNote Tokyo

カマシワシントンステージ

カマシ看板

カマシは日本が大好きです


ニューカマー現る!でしたね。
とにかくソロを取らせたらイキまくる。気持ちいい。
Jazzなんだけど、それにとどまらず。
スピリチュアルな雰囲気なんだけれど、ワケが分からない方向へはいかない。
ロックな要素も多分にある。
(演奏者が若い人たちばかりなのにも起因する)
バンドメンバー全員がイキまくる上に楽しそう。
ドラムが2人いて煽りまくる上を皆が楽器を鳴らし倒す。

新しいJazzの形を見たライブ。
カマシのアルバムも意外と聴いちゃうのだわ、これが。

ブラッドメルドーとマークジュリアナのメリアナも新しい音楽でした。


MVPドラミング
今年見たトップドラマー。
ロイ・ヘインズ、ランジット・バロット、デイヴ・ウェックル、アントニオ・サンチェス、ウィル・カルホーン、ルイス・ケイトー、ロナルド・ブルーナーJr、マーク・ジュリアナ、トニー・オースティン、マイケル・ミッチェル、ユリシス・オーエンス・ジュニア、江藤良人、楠均。

今年は世代交代を強く思った一年。
ルイスケイトー、マークジュリアナ、ロナルドブルーナーJr、マイケルミッチェル、ユリシスオーエンスジュニア、、、皆若い上に、今までのスタイルを踏襲した上で自分の味を作っている。
マイケルミッチェルに至っては現在20歳。
驚異の新星。

そんなわけで、MVPは、マイケルミッチェル。…

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CLIPHIT

う~~ん、これはとりあえず楽器屋に行って実際に触ったり叩いたりしてみないとなんとも言えんけれど、KORG、考えたねぇ。。。

潜在ドラマー狂喜!? なんでもドラムになるデジタル楽器CLIPHIT

CLIPHIT

確かにティッシュの箱でも雑誌でも叩けばドラムの音がするならかなりありがたい。
ただ、ペダルなんかはどうなんやろう。
踏んでる間に、どんどん前へ前へズレていきそうな気がするが。。。
そんなにアホな価格じゃないし、かなり興味がある。

【純正ACアダプター/KA350付】KORG/コルグ CLIPHIT CH-01 新発想のクリップ・ドラム・キット

30周年おめでとうございます

10月21日。


米米CLUBのデビュー30周年記念日。
WOWOWでは米米CLUB&石井竜也さんのライブヒストリーと、30周年記念ライブの生放送。


石井竜也デビュー30周年武道館で「死ぬまで歌ってみせる」


ぼくがライブというものを初めて見たのは、1987年10月大阪球場でのマイケルジャクソン「Bad World Tour」だが、これは親子同伴。
自分自身でライブに接したのは、1989年6月3日名古屋レインボーホールにおける米米CLUBの「SHARISHARISM 7 Co-Conga編」である。


時に中学3年生。
このときの米米CLUBのアリーナツアーは「Kick Knock編」「2much2ist編」「Co-conga編」と3メニューあり、1セット1億円とも言われ、いかにもバブル期でメンバーも若かったからこそ実現したような壮大なエンターテインメントショーであった。
ぼくはこれでライブの楽しさにぶち抜かれてしまう。
(Jazzの格好良さや魅力に取り憑かれるのはその2ヶ月後、8月である。宝塚歌劇もその8月だったから、中学3年という多感な時期はいかにその後の人生に影響を与えるかということである)


最初に見たのが石井さん仕掛けのエンターテインメントショーだったから、ライブというものはあれくらいするのが当たり前と思うようになってしまった。
でも、それは違う。
歳を経るにつれ「普通の」ライブはそうではないということが分かってきた。
(米米のライブの対局に位置するのが、例えばキリンジ(現 Kirinji)のライブである。ただ、歌うだけ)


石井竜也という人は、もはやいちいち説明するまでもなくかなり特異な才能を持った人。
曲は創れる、歌詞が書ける。
ここまでは普通に皆やる。
その上で、ライブの衣装、ステージセット、物販、ジェームス小野田という神をどう脚色演出するか、これらもデザインしてしまうのだ。
画家/デザイナーとしての石井竜也の本領発揮である。
さらに「芸人」3枚目のカールスモーキー石井として客を盛り上げる手法は凡百のシンガーでは敵わないものを持っている。


それらをみな引っくるめて「かっちょいい!」人物。


石井さんも56歳。
ほぼ同世代のデーモン閣下やサンプラザ中野くんや甲本ヒロト氏、少し年下になる大槻ケンヂ氏ら、あのバンドブームを乗り越えて今も前線にいる人たちとともに、まだまだキラキラと輝いて、ぼくらの先を走って欲しいものである。
実際彼らがカッコいいままだからぼくらの世代は「まだまだ!」と思える。


明石家さんまさん筆頭に、今の50〜60歳の人たちが今までとは違う50〜60代の在り方を示してくれる気がする。
昨日のWOWOW生中継を見ていて、やはりそれを確信した。
(相変わらず石井ワールド全開でしたけどね)
ぼくらも新しい40代の生きるカタチを作らねばならぬ。

komekome

Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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