Live review(その他)

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023

2023年8月20日。2nd Show。

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring WILL LEE & CHRIS PARKER Live at BlueNote Tokyo 2023…

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コニッツまで…

新コロのせいで、生き残っているジャズジャイアントたちが亡くなっていく。
これで3人目。
リー・コニッツが亡くなった。

バッキー・ピザレリ、エリス・マルサリスに次いで。
(ウォレス・ルーニーも亡くなったが、ジャイアント手前の年齢なので別枠)

でも、3人の中では、コニッツが個人的には1番馴染みがある。
アルバム「motion」におけるエルビン・ジョーンズとの掛け合いは、熱いが軽快に煽るエルビンと、どこまでも涼しげに吹くコニッツが最高で愛聴盤。

92歳。キャリア70年以上。
1度ブルーノートで見てみたいジャズジャイアントの1人だったがついぞ登場はなかったし、見ることが出来なかった。
無念。

憎き新コロ。くそっ。

合掌!
安らかに。

エルビンのドラムが冴えまくるコニッツのモーション

モーション+3

哀悼!マッコイ・タイナー

ついにこの日が来てしまったか、、、という感じである。
マッコイが亡くなってしまった。

米ジャズピアニスト マッコイ・タイナーさん死去

当ブログにおいて、マッコイのライブをレポートできたのはただの1回しかない。
Live鑑賞 〜 McCoy Tyner Trio Live at BlueNote Tokyo 2007

13年前のこの1回がぼくがマッコイを最後に見た日となってしまった。

ただ、ブログにこそ書けていないがぼくが上京してからこの2007年頃まで、ブルーノート東京で毎年のように見たアーティストがマッコイとマイクスターンだ。
1995年、旧ブルーノート東京時代から2010年手前くらいまでこの2人のライブはかかさず見てきた。
とりわけフュージョンサイドがスターンなら、マッコイはドジャズ、モダンジャズであり、ブルーノート東京のライブが見たくて大学を東京にして上京してきたと言っても過言ではない自分にとって、マッコイタイナーのピアノを目の前(そう、当時は朝一から並んで一番前に座れた。鍵盤まで1mもない距離でマッコイのピアノを毎年堪能した)で見て、マッコイ独特のいい香りの香水の匂いが立ちこめると「ニューヨークのジャズクラブの空気ってこんな感じなんだろう」と勝手に想像したものだ。

2000年くらいまでのマッコイのライブは、それはそれは絶好調で、例のあの流れるような爽快感のあるピアノが気持ち良すぎた。
必ず1曲目はマッコイ節全開の、トップスピードの曲をやってくれたから、もうそれだけで猛烈なカタルシスに襲われたものだ。
この頃までは旧店舗でも新店舗に移動してからも、終演後しばらくするとマッコイは出て来て、バーカウンターでお酒を飲みながら葉巻をくわえている姿が見られ、それはそれはかっこよかった。
ザ・ジャズマンであった。
これほどの偉大なピアニストでありながら、ほんとにポツンと一人でお酒と葉巻を嗜んでいたから、声をかけると気さくにサインにも握手にも応じてくれた。

そんな感じでぼくにとってもブルーノート東京初期を彩ってくれたアーティストである。

もちろん毎年見に行っていたのは、マッコイの豪快で鍵盤を舞うようなピアノが好きだったからだ。
中2くらいからすでに聴いていたと思う。
まずは、コルトレーンの1963年ニューポートジャズフェスでの「マイフェイバリットシングス」。
これは何度聴いたか分からない、いわゆる黄金カルテットのエルビンジョーンズじゃなくてドラムがロイヘインズバージョンなのだが、この時ばかりはロイのドラムがハマっている。そして御大コルトレーンの壮絶なソロがもちろん聴き物なのだがそれの露払い役としてのマッコイのピアノソロがまた良いのである。
ピアノトリオでのアルバム「Reaching…

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Live鑑賞 ~ 立川談春 35周年記念公演 ~玉響-tamayura~ 第四夜 ゲスト aiko at シアターコクーン

2019年8月30日。

立川談春 35周年記念公演 ~玉響-tamayura~ 第四夜 ゲスト aiko at シアターコクーン


立川談春 35周年記念公演 ~玉響-tamayura~ 第四夜 ゲスト aiko at シアターコクーン


立川談春
ゲスト aiko


<Set List>
落語「紙入れ」 談春

~婀娜っぽいおはなし~ 談春&aiko

ライブ …

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Live鑑賞 〜 aiko Love Like Pop Vol.20 Live at NHKホール その2

2018年11月30日。

aiko Love Like Pop Vol.20 Live at NHKホール


<セットリスト>
01.ストロー
02.エナジー
03.あたしのせい
04.くちびる
05.二時頃
06.雨フラシ
07.陽と陰
08.Loveletter
09.瞳
<弾き語り>
10.恋人同士
11.ずっと近くに→弾き語りここまで
12.格好いいな
13.ドライブモード
14.未来を拾いに
15.恋の涙
16.予告
17.夢見る隙間
18.ハナガサイタ

-アンコール-…

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Live鑑賞 〜 矢野顕子×糸井重里 ふたりでジャンボリー Live at 新宿文化センター大ホール

2016年9月3日。

ふたりでジャンボリー~糸井が書いて矢野が歌う1101曲(の予定)~ Live at 新宿文化センター大ホール

矢野顕子糸井重里ポスター

矢野顕子糸井重里ステージ

Akiko Yano(p,vo)
矢野顕子(ピアノ、ヴォーカル)
ゲスト:糸井重里

<Set List>
1、CHILDREN IN THE SUMMER
2、しんぱいなうんどうかい
3、女、キラキラ。 男、そわそわ
4、Sleeping Duck
5、おいしい生活
6、クリームシチュー
7、へびの泣く夜
8、にぎりめしとえりまき
9、自転車でおいで
10、夕焼けの中に(新曲)
11、野球が好き(新曲)
12、ただいま
13、春咲小紅
アンコール:…

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Live鑑賞 〜 Tower of Power Live at BlueNote Tokyo 2016

2016年7月8日。

Tower of Power Live at BlueNote Tokyo


TOP看板

Tower of Power
タワー・オブ・パワー

Emilio Castilio(ts)
エミリオ・カスティーヨ(テナーサックス)
Stephen “Doc” Kupka(bs)
スティーヴン・“ドッグ”・クプカ(バリトンサックス)
Francis “Rocco” Prestia(b)
フランシス・“ロッコ”・プレスティア(ベース)
David Garibaldi(ds)
デヴィッド・ガリバルディ(ドラムス)
Tom Politzer(ts)
トム・ポリッツァー(テナーサックス)
Sal…

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Live鑑賞 〜 聖飢魔II 〜地球デビュー30周年記念 期間限定再集結 大黒ミサFINAL at 日本武道館

2016年2月19日。

聖飢魔II 〜地球デビュー30周年記念 期間限定再集結 大黒ミサFINAL 地獄の再審請求「控訴」at 日本武道館

聖飢魔II30周年フラッグ

武道館

地獄の再審請求

デーモン閣下(Vocals & Chairman)
ライデン湯澤殿下(Drums)
ゼノン石川和尚(Bass & Background Vocals)
ルーク篁参謀(Guitars & Background Vocals)
ジェイル大橋代官(Guitars & Background Vocals)


<SET LIST>
第1部
01.聖飢魔IIミサ曲II番 創世紀
02.THE END…

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よいお年を!2014 今年のMVP発表

ライブMVP
12月30日のミシェルカミロの余韻が覚めやらぬ中だし、Krinjiの2本のライブもとっても良かったんだけど、やはりコレかな


Pat Metheny Unity Group at すみだトリフォニーホール




3時間超。計6回、これでもかのアンコール。
敵いませんわ。。。


MVPドラミング
今年見たトップドラマー。
オラシオヘルナンデス、ランジットバロット、ソニーエモリー、ジャックディジョネット、デニスチェンバース、クリスパーカー、デイヴウェックル、ジョジョメイヤー、ハービーメイソン、アントニオサンチェス、スタントンムーア、クリフアーモンド、佐野康夫、楠均。


これまで数多くのトップドラマーたちを見てきたけれど、今年初めて見たり知ったりしたトップドラマーがランジットバロットとジョジョメイヤー、スタントンムーア。
特に初めて知ったという意味でジョジョメイヤーは強烈でした。
彼のYoutubeを何回見たことか。彼とかランジットバロットのチャイナシンバルを用い方には影響を受けました。


で、MVPは、文句無しジョジョメイヤー。
今年たまたま知って、そのまま10月に来日してくれたのは嬉しかったなぁ。





ちなみに裏MVP、と言っては本人にわるいのですが、やはり「デニスチェンバースの激ヤセ」がコンテンポラリードラム界の話題でした。
「デニスチェンバース 激ヤセ」で検索するとこのブログがGoogleでトップに来るほど。

ただ、ゲイリーハズバンドによれば肝臓の病気だったみたいで緊急手術を受けた、とのこと。
一日も早い復活を祈念します。



やはり今年は新生Kirinjiのアルバム「11」の「進水式」にトドメを刺します。
歌詞をどんな意味にでも捉えることが出来る、一生聴いていくことになるであろう楽曲。

(番外)Live鑑賞 〜 古館伊知郎 Talking Blues 17th at EX シアター六本木

2014年10月18日(土)

古館伊知郎 Talking Blues 17th at EX シアター六本木





思い入れも含めて、ここまでの流れを少し整理しておく。


古舘伊知郎さん。
20代前半までの人だとニュースキャスターとしてしか知らない場合もある。
バラエティーに出てたことはうろ覚え。スポーツ実況をしていたことなど知らない。
ましてや稀有な喋り手として、このトーキングブルースを行っていたなぞ知る由もない。


僕にとっては、師匠の1人である(もちろん、勝手にそう言っている)。
幼き頃、金曜夜8時にテレビ朝日を付けるとワールドプロレスリングをやっていた。
そこでのあの独特な言語回しでの実況。
幼いながら、知らない言葉もあった。でもそうした古舘さんの実況から僕は「言葉を覚えていった」ところがある。
「あ〜そうやってその言葉は使うのか。。。」と。


その後、F1、競輪、水泳などなど各種のスポーツ実況から筋肉番付まで、古舘さんの実況が聴きたくてチャンネルを回した。
それほどにボキャブラリー、言葉の遊び方が唯一無二。
この人が創り、世間に浸透した言い回しは数知れない。
「古舘実況」という一つのジャンルを作り出した。


僕は上方芸能を主に、お笑いに関しては子供の頃からよく見ているし、音楽同等に『話芸』が大好きなのであるが、この人の作り出す世界はお笑いの人には創造出来ない、全く別のモノに思う。
例え方のアプローチ、関係ない言葉同士の交錯、どれもが絶妙。
そしてそれらをコンマ0秒で考えて言える。
落語とも講談とも違う、古舘さんしか出来ない話芸を持っている。


そんな古舘さんが、その話芸を披露する場として1988年から始めた舞台がトーキングブルースである。


トーキングブルースの歴史


1994年。東京に出てきた僕は、第6回のトーキングブルースから見始めた。
トーキングブルースは、好き勝手喋っているように見えて、しっかりと台本が構築されている。…

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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