春を待っている

人は往々にして、すぐに結果を求めたがる。

特に時代の流れは早いから、ゆっくりなんてしてはいられない。

それも正しいだろう、50年前では考えられないスピードで世の中が

進化していっている。

100年前ならなおさら。

200年前に比べて。。

とにかく、時間に追われてジャッジせざるおえないこともある。

けれど、実は人の一生に使える時間は増えているのだ。

これも、科学技術。とりわけ医療技術の発達のおかげである。

昔ならば、考えられない時間を生きて行くことになるのだ。

生き方を間違うと、拷問のようにつまらない一生が延々と続いてしまう時代に入った。

 

そこで、もう一度私は考えてみた。

本当に時間がないのか。

物事の適切な時はいつなのかを…。

自然界には四季がある。

たとえば植物。

種をまき、水をやりながら育てる。

やがて芽をだして、茎が出て苗になる。

ちゃんと育てれば、春になれば花が咲くのだ。

春になる前に、どれだけ水をやっても花は咲かない。

返って根が腐ってしまったりして駄目になることすらある。

育ちはじめた、苗はちゃんと育てれば春になれば花が咲くのだ。

我々の人生にも、同じ事が言えるのではないだろうか。

やるべきことをやったら、春を待てばいい。

無理をしたり、中々咲かないからと言って、途中で諦めて育てるのを

やめにする人もいるだろう。

だめだと思っても、時には花が咲くと信じて。

やるべき事をして、それを育て、

後はじっと春を待つ事も必要なのである。

『信じて春を待つ』

人生には必ず、失敗もあるものだ。

それでも、きっと念じれば花開く。

南無妙法蓮華経

ハクナマタタ!

自分を信じて、大切な苗を育て、春を待つ。

こういう時間はきっと人生にとってとても大切な時間だと思う。

信じられる何かがある人生は幸せだ。

惰性で、ただ生きる人生ほどつまらないものはないのだから。

辛くても、悲しくても。

自分が信じる春を待つ。

人生は長いのだ。

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