Murakami

久しぶりに村上龍の本を読んでいる。

頭がいいようで悪そうで実はいい、あの感じが昔から好きだ。

けっこう影響を受けているかもしれない。

とくに男についての基本的な考え方。

頭の悪い男はスポイルされる。

つまり淘汰される。

誰にでもできる恋愛というエッセイがあったけれど

その中身は、恋愛は誰にでもできるものではないと言っている。

恋愛は選ばれたものにしかできない時代がくる。

それは男であれば頭がよくて力のあるもの。

女であれば 美しい人しか恋はできないし愛されない。

けっこう ひどいことを言うと思うけれどあながち間違ってもいない。

私はどうだと自問する。

馬鹿だろうか。

そう。

明確に馬鹿であろう。

けれど、少しでもまともな男になるべく努力している。

ハードに

とてもハードに。

また、好きという概念についても興味深い事を言っている。

好きと言う概念は、脳の中でも前頭前皮質のような理性をつかさどる部分ではなく、

深部大脳辺縁系や基底核がかかわっているという。

好き。ということは理性ではなく

もっと、よりエモーショナルな部分に依存する。

だから本当に好きなこと

本当に好きなもの

本当に好きな人に関して

我々は他人にうまく説明できない。

脳の深部から湧いてくるものだからである。

その説明を担当するのは理性なので

うまく説明できないはずだというのだ。

例えば、なぜ彼が好きなの?と聞かれて

『お金持ちだから。』とか

『背が高いから。。』

と説明できる『好き』は

何かを生み出すような力にはなり得ず。

恋でいえば本当の愛ではないということになる。

I agreeってかんじだ!

たまにはゆっくり読書もいいだろう。

昔はきどってマックスウェーバーなんか読んだりしていた。

そういう古典的な思想の基礎みたいな本を読んで理解したことは

私の人生の宝物である。

『海辺のカフカ』なんて一週間に三回もよんだ。

などと思い出し、今度は無性に村上春樹が読みたくなってきた。

Comments are closed.